2008年 06月 10日
私は誰よ? |
花束をうけとる。大阪と東京と山梨の公演の成功。母の葬儀は何年も前、8月の暑い盛りだった。洋花の、できるだけ鮮やかな色のものを葬儀屋さんにお願いした。それからしばらく、私は百合やひまわり、薔薇の香りを死と結びつけることになった。そして私が今、両腕いっぱいに抱えた花束は、充実した日々、3地域を巡りその地で暮らす人たちとかかわり、想いをめぐらせた時間のかたち。もう花束は死の印象だけではなくなった。
私は誰よ?1200から2000人のホールの舞台の上で踊り、舞い、語ったのは私ではない。では、誰なんだ?私は思うんです。私とあなたの境目にあるものはなんだろう、それは皮膚。からだとからだを仕切る薄い皮1枚なんじゃなかろうかと。私が発した言葉があなたの頭を通り抜けてふくらんで私に戻って来る。あなたは私の言葉を膨らませたものを誰かに語る。そうしたら、いったいどこからどこまでが私なんだろうねぇ?人は人と呼応して生きていく。
by mkayo4
| 2008-06-10 20:46