2010年 08月 10日
大阪<中村哲さん講演報告> |
<大阪Mさんよりの報告>よかったかな?MLからの転載です。
日曜日、中村哲さんの講演会を聞きに 行っていました。
登場された中村さんを見た最初の印象は「小さい人だ」というものでした。
彼が話し始めると引き込まれあっという間の一時間半。
小さい身体ですが、話す内容はときに熱く、ときにとぼけた印象もある 人でした。
アフガニスタンでの活動報告なのだからさぞや激烈な、しんどい話満載かとおもいきや、違っていました。
中村さんが語ったのは希望でした。
25キロを超える用水路が造られて、水が戻り、緑が戻り、家畜が集まり、魚が増え、トリが戻る。。。
水が戻ってくることで、人だけでなく、あらゆる生命が息を吹き返す瞬間を、どちらかといえば淡々と、でも所々熱く、中村さんは話されました。
もちろん厳しい現実は、さらにひどくなるばかりのアフガニスタン。
それでも、そこで中村さんが行っている活動には日本から毎年3億円もの寄付が集まり、60万人近いアフガニスタンの人々がその恩恵を受けています。
中村さんは「自分が作ったように言われる水路だけれど、皆さんからの寄付でアフガンの人が自分たちで作った。」と言われていました。
会場で買ってきた本を昨日と今日で読み切りました。
美術館で購入した本も昨日と今日で一気に読み終わりました。
講演では話されなかった中村さんのバックグラウンドや信仰、アフガンの実態などが私の大好きなノンフィクション作家澤地久枝さんによって丸裸にされています。
「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」(岩波書店)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0245010.html
是非、この夏手にとっていただきたい一冊です。
ちなみにその後ちゃっかり控え室におじゃましてご本人に「中村さんでミュージカルを作ろうと思ってまして」と話すなかじさん。
「へ?ミュージカル?それは歌って踊るあの・・・」と全く知らない様子の中村さん。
「自分はどちらかと言えば炭坑節のほうが・・・」と笑ける発言もされていましたが、最後は「頑張ってください」と激励を頂き、H田さんがすかさずそつなく「写真良いですか?」と聞いたもんだから集合写真まで撮らせて頂きました。
いやーびっくり。
気さくな方ですね。
では。
by mkayo4
| 2010-08-10 16:29